「ピカルディの薔薇」というイヴ・モンタンが歌っていた歌があります。
何年か前に、わたしがその歌のことをホームページに書いたことがきっかけで、
津原泰水さんという作家を知ることになりました。
その方はジルベール・レリー という人の書いた「ピカルディの薔薇」という詩のことを
お知りになりたくて、
わたしが書いた「ピカルディの薔薇」との関係をお尋ねになったのでした。
実は、ただ偶然日本語のタイトルが同じというだけのことだったのですが、
これを機会に津原泰水さんの本を何冊か読んで、わたしはすっかり津原泰水ファンになったのです。
津原さんの本は、装丁もとても美しくて、ページをめくるときも、大切にそっとめくって、
短編集なんかは、一日にひとつだけ、と決めて、言葉をひとつひとつあじわいながら、
ゆっくりゆっくり読みたくなるような本です。
それなのに、大好きな津原文学世界のことを忘れて時を過ごしていたのです。
最近は、三島を読み返したりなんかしていて・・・
ファンとして、なんという怠慢。
秋らしい風の吹いた週末の夜、久しぶりに「ピカルディの薔薇」を歌っていて、
津原さんのことを思い出し、あぁ最近はどんな本を出されたのかしら、と探してみたら、
まぁ大変、「ピカルディの薔薇」というタイトルの短編集が出ているではありませんか。
そして、装画は、わたしの大好きな(あぁ、こういうのが大好きって言うのは内緒にしていたのですが・・・)
金子 國義 画伯ではないですか。
さっそく、アマゾンに行って、入手したのが、これです。

ほんとに、よい時代になりました。
むかしは、本屋さんに行っても、こういう本をレジに持っていくのが恥ずかしくて、
なかなか買えなくて、友達にたのんで買ってきたもらったりしたものですが、
オンラインだと、どんな本でも平気で買えちゃう。困ったものです。
こんなことを、こんなとこに書いたりできるって、すごいわ。わたし。
だって、ここを見てる人はみなさんわたしがこういうの好きなこと、ご存知なのだから、
隠したってしょうがないことがわかってきたの。
友達が家に来たときに、とっさに読んでいた本をティッシュペーパーの箱を上にのせて
隠しておいたんだけど、発見されて、こんなことしたって、わかってるから・・・って言われたわ。
津原泰水さんのサイトに行くと、インターネット連載というのがあって、
「瑠璃玉の耳輪」というのがあります。
http://www.tsuhara.net/
中井英夫の「虚無への供物」が好きなあなたは、きっとお気に召すはずよ。
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